Lee ARCHIVES RIDERS 101-Z 1962MODEL RIGID
5ポケットジーンズが今なおスタイルアイコンとして世代を超えて愛されるのは、いつの時代においてもタフな男たちがボロボロになるまで穿き続けた、信頼のおけるギアだったことに起因する。
それはジーンズが不良の象徴から一般的なデイリーウェアへと浸透していった1960年代においても変らない事実だった。
かの時代、多くの若者は自分のアイデンティティを表現するための手段として、そのライフスタイルを投影する服を自らの意思で選ぶことを覚えた。
たとえばモーターサイクルを駆って旅に出るバイカーや土埃を上げてダートトラックを駆け抜けるアマチュアレーサー。
たとえば原始の姿を残す広大な自然を満喫するアウトドアーズマンや究極の波を求めるサーファーたち。
彼らが自身のライフスタイルにフィットする服として選んだのが、厳しい自然と対峙する逞しいカウボーイに認められたジーンズ"Lee RIDERS 101-Z"だった。
1962年に生産されたそのヴィンテージピースを復刻したモデルを手に取れば、ファッションが大量生産・大量消費の道を歩み始めたかの時代においても、歴史あるブランドとして堅牢なデニムと機能的なディテールを妥協することなく継承していることが理解できるだろう。
『Lee ARCHIVES』
過酷な現場で働くワーカーたちのリアルな声をフィードバックし、当時の英知を結集した機能ディテールや耐久性に富む新素材・新機構を積極的に取り入れたワークウェア。
そのワークウェアから派生し、ユースカルチャーの代弁者、そして現代ファッションのキーアイテムにまで進化した5ポケットジーンズ。
Leeはアメリカ産業の近代化と、服飾文化の成熟に貢献した二十世紀最大級の功労者です。
カンザス州で雑貨の卸売業を営んでいた創業者、ヘンリー・デヴィッド・リーが1911年に自社工場でワークウェア事業を始めて以来、100年以上もの歴史の中で輩出したマスターピースは快挙にいとまがなく、その多くは現在もヴィンテージウェアとしてコレクションと研究の対象となっている貴重な歴史的遺産です。
Lee「アーカイブス」は、これら伝説的なプロダクトたちを現代に蘇らせるプロジェクトです。
黒地に金の文字が織られた黒タグは中央ではなく、向かって左位置に縫い付けられ、俗に"サイド黒タグ"などと呼ばれる。
'62年モデルにはレジスターマークの記載がまだない。
労働組合を推奨する企業製を意味する「ユニオンメイド」と「サンフォライズド(防縮)」の表記。
Leeが戦前、ワークウェアに初めてジッパーを採用し、それが'60年代にはグローバルスタンダードに。
スライダー裏の片ヅメでロックする仕様のグリッパージッパーを採用する。
Lee が1940年代から採用する左綾のサンフォライズドデニム。
当時のセルビッジデニムはより広い幅で製織できるようになっており、アウトシームは片耳仕様となっている。
バックポケットに縫われたピスネームにはⓇマークが。
"×"型のカンヌキ=スレッドリベットや補強の裏地を当てたポケットなど、細部はワークウェアそのもの。
1920年代から、規制緩和へ向かう70年代末期にかけての衣類の多くには、労働組合の団結力が非常に強く、国内生産、国内消費の考えの元にユニオンチケットが付けられていました。
※こちらはリジッド(未洗い)製品ですので、洗濯後にサイズ収縮致します。
※着用に支障のない程度の 織りムラ、色ムラ、糸とび等 は製品特性ですので予めご了承ください。