Lee ARCHIVES RIDERS 101-Z 1954MODEL RIGID
フィフティーズはアメリカのゴールデンエイジだと言われる。
郊外の家々のリビングにはTV、キッチンには大型冷蔵庫。
みずみずしい芝生の庭の横に設えたガレージには、未来を感じさせるテールフィンを装備したクルマがガレージに納まっていた。
また一方ではビートニクやロックンロールといった階級や人種を問わず精神世界を表現するカウンターカルチャーが芽吹いた。
秩序と混沌が反目しながら共存する時代に"Lee RIDERS 101-Z"もまた輝ける黄金期を迎える。
馬具を守るため先端を潰したリベットや金属を使わないスレッドリベット、バックポケット内側の当て布など、労働着らしい堅牢性を踏襲したディテール。
それでいて縮みを気にせず穿けるサンフォライズド加工のデニムや開閉が楽なジッパーフライ、逞しくも洗練されたシルエットが盛り込まれたのが、この1954モデルである。
ワークウェアとしての矜持とデイリーウェアからファッションへの可能性。
その二つが最もバランスよく共存したマスターピース。
1年後の1955年に公開された映画「理由なき反抗」で、主演のジェームズ・ディーンが劇中だけでなくプライベートでも愛用していた事実が広まると、その地位は21世紀の今に至るまで揺るぎないものとなった。
『Lee ARCHIVES』
過酷な現場で働くワーカーたちのリアルな声をフィードバックし、当時の英知を結集した機能ディテールや耐久性に富む新素材・新機構を積極的に取り入れたワークウェア。
そのワークウェアから派生し、ユースカルチャーの代弁者、そして現代ファッションのキーアイテムにまで進化した5ポケットジーンズ。
Leeはアメリカ産業の近代化と、服飾文化の成熟に貢献した二十世紀最大級の功労者です。
カンザス州で雑貨の卸売業を営んでいた創業者、ヘンリー・デヴィッド・リーが1911年に自社工場でワークウェア事業を始めて以来、100年以上もの歴史の中で輩出したマスターピースは快挙にいとまがなく、その多くは現在もヴィンテージウェアとしてコレクションと研究の対象となっている貴重な歴史的遺産です。
Lee「アーカイブス」は、これら伝説的なプロダクトたちを現代に蘇らせるプロジェクトです。
通称、センター黒タグと呼ばれる織りラベル。
黒地に金ロゴが際立つ通称"センター黒タグ"は'50年代の最初期デザイン。
労働組合を推奨する企業製を意味する「ユニオンメイド」と「サンフォライズド(防縮)」の表記。
スライダー裏の片ヅメでロックする仕様のグリッパージッパーは、古典的なボタンフライジーンズに不慣れな都会人に重宝され、それ以降のグローバルスタンダードとなった。
バックポケットに縫われたピスネームにはまだⓇマークがない。
"×"型のカンヌキ=スレッドリベットや補強の裏地を当てたポケットなど、細部はワークウェアそのもの。
1920年代から、規制緩和へ向かう70年代末期にかけての衣類の多くには、労働組合の団結力が非常に強く、国内生産、国内消費の考えの元にユニオンチケットが付けられていました。
旧式の力織機による13.75ozの左綾デニム。
この時代は狭幅の織機を使用しているためアウトシームは両耳仕様。
左綾デニムは雨が降ったような線状の色落ちが特徴です。
※こちらはリジッド(未洗い)製品ですので、洗濯後にサイズ収縮致します。
※着用に支障のない程度の 織りムラ、色ムラ、糸とび等 は製品特性ですので予めご了承ください。