Lee ARCHIVES RIDERS 101-Z 1948MODEL RIGID
人々が何を求めているのか。世の中に何が足りないのか。常に時代の空気を読み解き、その先をカタチにする。
その理念こそがH.D. Leeカンパニーが全米最大級のワークウェアブランド、そしてライフスタイルブランドへと成長した要因だ。
"101-Z"はそんな彼らの集大成と呼ぶにふさわしいプロダクトだ。
始まりは1926年に発表した同名のジッパーフライジーンズ。
当時、まだ特殊で物珍しかったジッパーを他に先んじて採用した牧童向けのワークパンツは、彼らサドルワーカーの生活習慣をより楽に、よりシンプルに進化させた。
それが第二次大戦中の生産休止経て、国内向けの生産体制が安定した戦後に復活。
今度は牧童向けワークウェア"COWBOY"シリーズのDNAを受け継ぎながら、全アメリカ国民のデイリーウェアを目指しすべく"RIDERS"の名を冠して。
今回復刻のターゲットとなったのはカウボーイの多い中西部だけでなく、東部の都市に住む人々に向けてLee社が勝負に出た、1948年の生産モデルである。
すでに確立している左綾デニムやスレッドリヴェット、そしてジッパーフライなどに加え、各部のパターンをアップデートするなど、その完成度が徐々に高まっていることがディテールから窺える。
『Lee ARCHIVES』
過酷な現場で働くワーカーたちのリアルな声をフィードバックし、当時の英知を結集した機能ディテールや耐久性に富む新素材・新機構を積極的に取り入れたワークウェア。
そのワークウェアから派生し、ユースカルチャーの代弁者、そして現代ファッションのキーアイテムにまで進化した5ポケットジーンズ。
Leeはアメリカ産業の近代化と、服飾文化の成熟に貢献した二十世紀最大級の功労者です。
カンザス州で雑貨の卸売業を営んでいた創業者、ヘンリー・デヴィッド・リーが1911年に自社工場でワークウェア事業を始めて以来、100年以上もの歴史の中で輩出したマスターピースは快挙にいとまがなく、その多くは現在もヴィンテージウェアとしてコレクションと研究の対象となっている貴重な歴史的遺産です。
Lee「アーカイブス」は、これら伝説的なプロダクトたちを現代に蘇らせるプロジェクトです。
通称、センター赤タグと呼ばれる織りラベル。
戦後まもなくは"e"が斜体となった古いフォントだったが、この時代には正体となり、同ラベルは50年代前期まで使われた。
COWBOYシリーズのドーナッツ型から変更されたRIDERS刻印入りのトップボタン。
生地を重ねて縫い合わせるクロッチ部は運動量も多いため、補強のリベットが打たれています。
リベットの先端はサドルや家具を傷つけないよう、ハンマーで潰されています。
クロッチリベットは旧時代からの名残りで、今後のモデルからは消滅するディテール。
最初期の101-Zはワークウェアらしく大型のポケットが装備されていたが、より都会的なシェイプに。それでいてレイジーSステッチに沿って内部には補強スレーキが装備される。
101B、および101Z RIDERSの右バックポケットにはLeeのロゴが入るヒップラベルが付属。
シンプルな片ヅメのロック機能を持ったグリッパージッパー。
1920年代から、規制緩和へ向かう70年代末期にかけての衣類の多くには、労働組合の団結力が非常に強く、国内生産、国内消費の考えの元にユニオンチケットが付けられていました。
旧式の力織機による13.75ozの左綾デニム。
この時代は狭幅の織機を使用しているためアウトシームは両耳仕様。
左綾デニムは雨が降ったような線状の色落ちが特徴です。
※こちらはリジッド(未洗い)製品ですので、洗濯後にサイズ収縮致します。
※着用に支障のない程度の 織りムラ、色ムラ、糸とび等 は製品特性ですので予めご了承ください。