Lee ARCHIVES COWBOY 101 1945MODEL RIGID
戦後、高まる需要に合わせシリーズ呼称をCOWBOYから1946年にRIDERSへと変更し事業拡大を目指したH.D Lee COMPANY。
こちらのモデルはその過渡期である1944~45年のわずかな期間に製造されたレアモデルを再現。
フロントボタンは「COWBOY」の刻印であるにも関わらず、フラッシャー(紙ラベル)は「RIDERS」の表記がされ、ウエストバンド内側中央に斜体"e"のロゴを用いた戦前からの織りラベルが付きますが、生地は戦前・戦中までの右綾ではなく左綾デニムを採用するなど、新旧のディテールが混在しています。
過渡期ゆえの特別な存在でありながら、現在まで続く「Lee RIDERS」の礎を築いたPROTO MODELになります。
『Lee ARCHIVES』
過酷な現場で働くワーカーたちのリアルな声をフィードバックし、当時の英知を結集した機能ディテールや耐久性に富む新素材・新機構を積極的に取り入れたワークウェア。
そのワークウェアから派生し、ユースカルチャーの代弁者、そして現代ファッションのキーアイテムにまで進化した5ポケットジーンズ。
Leeはアメリカ産業の近代化と、服飾文化の成熟に貢献した二十世紀最大級の功労者です。
カンザス州で雑貨の卸売業を営んでいた創業者、ヘンリー・デヴィッド・リーが1911年に自社工場でワークウェア事業を始めて以来、100年以上もの歴史の中で輩出したマスターピースは快挙にいとまがなく、その多くは現在もヴィンテージウェアとしてコレクションと研究の対象となっている貴重な歴史的遺産です。
Lee「アーカイブス」は、これら伝説的なプロダクトたちを現代に蘇らせるプロジェクトです。
通称"センター赤タグ"と呼ばれる織りラベルは中央から、向かってやや右寄りに縫い込まれています。
ロゴは"e"が傾斜した、戦前からの古いフォントを採用。
戦前のCOWBOYシリーズから使用されてきた刻印入りドーナッツ型のトップボタン。
RIDERSに移行した後もストックがあったためか、暫くの間も、このボタンが使用されました。
生地を重ねて縫い合わせるクロッチ部は運動量も多いため、補強のリベットが打たれています。
リベットの先端はサドルや家具を傷つけないよう、ハンマーで潰されています。
緩やかな波形のステッチデザインから大戦モデルを前後してなだらかにSの字を描くレイジーSステッチへと変遷。
101B、および101Z RIDERSの右バックポケットにはLeeのロゴが入るヒップラベルが付属するが、過渡期の1945年モデルにはCOWBOY時代と同じく、ヒップラベルは付属しません。
最初期にはカウボーイのイラスト等の情報を記載していましたが、以降はブランドロゴの刻印のみへと変更。
ヘア・オン・ハイドから表革への素材変化やロゴの変化も特徴。
1920年代から、規制緩和へ向かう70年代末期にかけての衣類の多くには、労働組合の団結力が非常に強く、国内生産、国内消費の考えの元にユニオンチケットが付けられていました。
旧式の力織機による13.75ozの左綾デニム。
この時代は狭幅の織機を使用しているためアウトシームは両耳仕様。
左綾デニムは雨が降ったような線状の色落ちが特徴です。
※こちらはリジッド(未洗い)製品ですので、洗濯後にサイズ収縮致します。
※着用に支障のない程度の 織りムラ、色ムラ、糸とび等 は製品特性ですので予めご了承ください。